
種蒔から14日目にしてようやく芽が出揃い始め。
4月に入ってからの寒さに大分ゆっくり。
出てくるまでは心配募り。
出てきた芽を見て一安心。

今年もいよいよ種蒔に。
眠りから覚ました種は芽を少し出し、
なんとも愛らしい。
これから約一月半、立派な苗へと見守る日々。

池に浸しておいた種籾を引き上げれば、
アカハライモリも引き上がる。
まだ雪残る冷たさに動きも相当鈍く。

一間改修のためまず掃除。

埃のたまった長押の奥からこんなものが。
一昔前のお手玉。

お手玉の中からはこんなものが。
一昔前の穀類か。
冬も盛りを超えたこの時期に、
うちはそろそろ種籾の準備に。
周りの人たちよりはだいぶ早い準備に
驚くじいちゃんばあちゃんちらほらと。

60度のお湯にて種籾を消毒。
塩水にていい種籾を選別。
違う品種が混ざらないように、
種が駄目にならないように、
種を扱うときは毎回緊張で。

あとは山の冷たいため池の中に放り込み、
引き上げるのは20日以上先の3月下旬。
その頃にはだいぶ春めいてるはずで。

つくって余りある玄米餅を短冊状のかき餅に。
数日かけて乾燥させたこのかき餅は素揚げに。

冬のさなかの軽いおやつに。

晴天少ないこの地域、この土地で、

夜雪降り、朝快晴の清々しさこの上なく。

その分冷え込みいつもにも増して。

モカモカと寒波の雪降り。
冬になればすること無くなるこの土地で、
じいちゃん蓑を被って今日も近所へお茶飲みに。
茶飲みも大事な生活の一部。


いよいよ里にも雪降りてきて。
降ってしまえばあっという間に。

積もった雪は鈴なりの実ごと枝をへし折る。
まだまだ水気多めの重たい雪で。


火を入れて、食器並べば生活感も出て。

お勝手以外のむき出し状態はさておき、
ようやく田んぼの近く、山の家に越しました。
夜の静けさは格段に。
聞こえる音もまた違うものに。